【中学受験】神戸女学院と言えば「希学園」
神戸女学院という関西女子中の別格
神戸女学院中学をご存じですか。明治6年に開校された、関西女子憧れの中学です。ミッションスクールとしては最古の歴史を誇り、中高一貫校として不動の人気を維持しています。身の回りにも神戸女学院出身者がいて、1人は早稲田大学に、1人は大阪大学に進学し、頭脳明晰、使命感も強く、社会に出ても活躍しています。
関西女子が憧れるのは、歴史と伝統に裏打ちされた揺らがない教育方針もありますが、美しいキャンパスにもその理由があるのではないでしょうか。
兵庫県西宮市の岡田山にある神戸女学院。里山の自然を生かしが広大な敷地には、スパニッシュミッション様式のレンガをつかった校舎が建ち、学校見学で訪れた小学生女子とその親を魅了します。
「この学校に行きたい!」そんな思いに胸を膨らませ、受験勉強に励むわけですが、神戸女学院中学の中学受験対策コースは巷に数あれど、希学院のそれは他とは一線を画すると感じるのです。
希学園の神戸女学院コース、何がすごいのか
その理由の1つが、神戸女学院コースを統括し、国語科の担任でもある竹見先生の熱量ではないでしょうか。適切な指導は当然のことながら、「ここは小さな女学院か!?」と思うほどしつけや礼儀にも指導範囲は及び、その結果、コースの生徒たちは結束が強まっていきます。
竹見先生のお話ではあるとき、貼りだされた皆の成績を見て、自分と下位の生徒を比較するような発言をした生徒がいたのだとか。その時竹見先生はきつくその生徒を叱り、「このクラスではそのような発言をする人は許さない」と徹底したそうです。厳しい先生のようですが、そんな1日1日を乗り越えていった生徒たちのきずなは強く、受験当日の試験会場では、同じコースの生徒の姿を見るだけでみんなほっと安心するのだそうです。
受験直前に、希学園卒業生が応援に
そして、試験直前には、そのコースの卒業生たちも応援に駆け付けます。「私の時は〇〇なことをしたらよかったよ」といった前向きなアドバイスももちろんありますが、私が驚いたのはコースの卒業生で不合格だった子も応援に駆け付けたこと。
「私は〇〇をしたからダメだった。●●をしなかったから落ちた。どうかみんなは私のようにならないで」
その子はまだ中学生。そんな過去の出来事を乗り越えて、後輩たちのためにアドバイスできるだなんて。このブログを書きながらも、そのエピソードを話していた竹見先生の姿を思い出してちょっと泣けてきます。
私にも娘がいますが、神戸女学院を目指すのであれば希学園一択だろうと感じます。塾の域を超えた、「小さな女学院」がそこにはあったからです。
兵庫県・阪急西宮北口駅は東京と比較しても教育熱量高め
突然の、東京→西北への転居
昨年、コロナ禍で東京から兵庫県への転居をしました。転居先は阪急・西宮北口駅。初めて駅名を聞いたときは、「え?西宮駅の北口ってこと??」と聞き返すくらい、土地勘はまったくありませんでした。
転居先は決まっていたため、学区を吟味することもできず、決められた家に、決められた学校に転居・転校となりました。
西北の専業主婦比率の高さよ……
子どもは小2と小4。転居後に徐々にわかっていったのですが、専業主婦比率が高い。その理由としては、
- 転勤族が多い
- 夫がハイスペ傾向
なんてことが挙げられるかと思います。
東京ではワーママ比率の高いエリアに住んでいました。バリキャリママも多かったものの、仕事と家の両立で毎日髪振り乱しながら自転車で爆走しながら、日々ギリギリで生きている戦友ばかりだったので、この何とも言えない優雅な雰囲気の西北に孤立感を覚えたこともあります。
公立も、子の粒ぞろい感で◎
そして学校はというと、時々「?」という子どもは見かけるものの、子のレベルは前の学校より高い気がします。専業主婦をママに持つ子どもたちは、平日午後から習い事に通っていることが多いです。
そして驚くのが、専業ママ・ワーママ問わず、小学校入学前から公文に通っている子どもの多いことよ!前の学区では「平日に2回なんて通えないよね苦笑」と働くママ友たちと話して公文通いを断念していたというのに、我が子の学区ではワーママも公文に通わせている!このあたり、教育への熱量の高さを物語っています。
西宮北口、塾はより取り見取り!関西の老舗も関東の雄も
難関合格目指す系からそうでもない系まで幅広くカバー
そして、そんな教育への熱量高めで世帯年収高めのファミリーを鴨…いやターゲットとして塾が集結しだしたのか、もともと塾がそこそこ集まっていて教育感度の高い人たちが移り住んできたのか、そういった背景は新参者の私にはわかりませんが、阪急西宮北口駅周辺には一通りの塾がそろっています。
関西系の進学塾がずらりです(日能研は関西系ではありませんが)。灘に多くの合格者を送り出す老舗・浜学園を筆頭に、少数精鋭感のある希学園、超難関目指してはいないけどとりあえず塾通いを…にぴったりな日能研。浜学園や希学園の選考に落ちても大丈夫!入れます!!の進学館、そしていまいち特徴よくわからない馬渕教室までズラリ。
東京の雄、SAPIXも!!
さらにここに、東京系の進学塾も加わります
東京で中学受験と言えばSAPIX!そんなSAPIXも西北駅前に校舎を構えています。希学園からすぐの場所ですが、古めの雑居ビルの希学園とピカピカビルのSAPIX。
東京ではSAPIXの小1クラスに満員御礼が出るのですが、関西圏だと知名度で浜や希に劣るため集客にはやや苦戦している模様です。その分、めちゃくちゃホスピタリティにあふれた対応をしてくれます。
どうですか、この中受向け塾のラインナップ!より取り見取り!SAPIXがあるので、関西に居ながらにして、東京の受験対策もできます(転勤族は嬉しいかもしれないです)。
中受とは関係がないのですが、西北のスゴさを証明するもう1つの材料が、鉄緑会が西宮北口にあることです。さらには、ガチムチ幼稚園・小学校受験勢が通う伸芽会まであります。幼児から高校生まで(ベネッセの揺りかごから墓場まで、的な)、教育市場におけるあらゆる教育セグメントに手厚く対応してくれるのが西宮北口の魅力であります。
西宮北口のネット界隈の印象
課金の選択肢豊富な西宮北口界隈。最後にワイドショーレベルの話ですが、実際にこの界隈に住んでみて思うのが、なんとなく、なんとなくですが、専業ママたちのキレイ度が高い気がする!ということです。そしてキレイ度高めの専業ママたちは、小学生ママでも30代前半くらいで若めな気がする!!(私調査)
とそんなタイミングでこんなtweetが。
旦那が高収入激務でコミットできず顔面偏差値だけ高かった低学歴ママの子のお受験は地獄絵図。ママは怒るか課金するしか子供を勉強させる方法がなく、ヒステリックに叫ぶ声が阪急西北駅付近にこだましてます。子の学力と相関係数が高いのは母の学力という無慈悲な現実です https://t.co/gN0xyKoaTl
— 四苦八苦 (@Dt2019go) March 15, 2021
oh.........。私のスペックですか? なかなか説明が難しいのですが、高校までは国立難関校に通っていました。国立は、私立のエスカレーター式とは違って幼稚園→小学校→中学校→高校と100%の内部進学が約束されておらず、選考があります。小学校、中学校、高校にそれぞれ一般入学枠があり、平均すると内部進学者より学力レベルが高いのです。ゆえに、学校の授業レベルを担保するために成績下位の者は入学資格が得られないのです。
附属世田谷小の藤田留三丸副校長は「本校で(学芸大)附属高校まで進学できる子はクラスで結果的に5人程度」という。
そんな選考を潜り抜けて高校まで進学したものの、高校で完全に深海魚となり、ほぼ勉強しない3年間となりました。それまでのストックがあったのでFランとは言いませんが、そんなによい最終学歴ではありません。
*1深海魚って?
初回から長々と書いてしまいましたが、こんな西宮北口の教育事情や塾情報を、中学受験をするんだかしないんだかもしっかり決め切れていない西北新参者のワーママが綴ってまいります。
これからどうぞよろしくお願いします。
*1:※